通気断熱WB工法の家で健康生活!  ー空気の質を高める工夫とは?ー

健康的で快適な生活を送るためには、空気の質は重要な要素の一つです。

今、住宅の工法によって空気の質を高める【通気断熱WB工法】が注目されています。今回は、【通気断熱WB工法】の特徴や健康的な空気を実現するための工夫について見ていきましょう。


★通気断熱WB工法とは?(以下WB工法と名称します)


WB工法は壁の中に通気層を設け、壁内で起こる温度差による上昇気流を利用して自然な換気を実現する工法です。

室内のクロスは空気をシャットアウトするビニールクロスで覆うのではなく自然素材の透湿透過する壁で作ります。

これにより室内の湿度は一定となり、高温多湿の日本で夏場は涼しい環境が実現します。 では、冬はどうでしょうか?

WB工法は、気温の変化で伸縮する形状記憶合金を利用した部材を要所要所に取り付けます。

冬の寒い時期はこの部材が緩やかに閉じ始めます。全ての部材が閉じると、壁の中で温度差による上昇気流が起きなくなり、変わって壁の中は空気の保温層となります。私達が冬にウールのセーターを着ているのと一緒です。もちろん、この部材は気温の変化を利用する自動開閉装置ですので、知らないうちに家が勝手に衣替えしてくれます。


WB工法は、土壁を利用して建築していた日本古来の住宅の良さを取り入れながら、ダイレクトに寒暖を感じてしまうデメリットを改善して、尚且つ、室内環境を高めたいと考えられた工法です。


★健康な住環境を実現するための工夫

 

・壁の透湿効果

先に述べましたが、WB工法の壁は、空気中の湿気を吸う透湿能力があります。実は、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒド等の有害物質は水に溶けやすい性質です。空気中の湿気を吸いながらこの有害物質も一緒に透過し、屋外へ排出します。高額でメンテナンスに手がかかる機械換気に頼らずとも、室内換気が自然に出来てしまうのです。

・壁内結露を防ぐ

築年数が経った家のリフォーム工事をしていると、壁の中に真っ黒になった断熱材や、結露でボソボソに腐っている木材を目にする時があります。実はこの壁内結露が家の寿命に大きく関係しています。現在地震大国日本では、耐震構造が主流となっておりますが、いくらお金をかけて耐震に優れた家を建てても、壁の中で木材が腐ってしまったのでは元も子もありません。

近年、高気密の家が増えていますが、湿気を含んだ空気はほんの少しの隙間も通ってしまいます。WB工法の家は壁の中の空気を動かす事で、壁内結露を防ぐ事が出来ます。


・機械換気に頼らない暮らし

現在家を建てる場合、24時間換気システムを取り付ける事が義務化されています。(シックハウス症候群を防ぐ目的)ご多忙に漏れず、WB工法の家も換気扇を取付けなければ違法になります。ですが、これまで述べてきた通り、家が勝手に換気してくれるので、一番安価な換気システムでも大丈夫だとご説明しております。


世の中には、ここで説明してきた室内の空気の質も、結露問題も、24時間換気システムを取付ければ解決すると説明を受けた事がある方がいらっしゃるかもしれません。果たして、最初の換気システム能力のまま何十年と効果が持続するでしょうか?フィルター交換だけで全ての機能がリセットするでしょうか?ダクトを這わしているのであれば、そのダクトの清掃はどうしますか?ダクトの中はゴミ詰まり、ダニの死骸でいっぱいなのでは???そういった心配事や、わずらわしさが全く無い暮らしが本来の姿なのではないでしょうか?


★よくある質問

Q,WB工法の家にはエアコンは必要ないのでしょうか?

A,夏:外気温35℃の外出から閉め切った家に帰宅するとヒヤリと涼しさを感じる。

 冬:正直、ものすごく暖かいというわけではないが、でも、何となく普通に過ごせている。


これはお客様から頂いた感想です。はっきり言ってWB工法でもエアコンは必要です。ただ、地域差個人差はあると思いますが、機械に頼った強制的な温度とは違う、やわらかな室温だと言えます。


Q,WB工法の家はメンテナンス不要なのでしょうか?

A,家は建てたら終わりではありません。外壁、屋根塗装は15年位~、給湯器等の交換は10年位経ったら考えなければなりません。  それは、WB工法だろうが、高気密の家だろうが同じ事です。


しかし、要所要所で取付けるWB工法部材に関しましては、繰り返し強度実験を行っております。それでも故障した場合は、全ての部材が後から交換可能な箇所に付いていますので、壊して交換しなければいけないという事はありません。


その他にも疑問点がある方は遠慮なくメールフォームよりお問い合わせ下さい。


★まとめ

平成14年にWB工法で家を建てたのが、当社での記念すべきWB工法の1棟目となります。その後も多くの方にWB工法の家で暮らしていただいておりますが、どの方も室内環境への不満の声は一切ありません。それは、表題の‟空気の質”が本物だからだと思います。


高気密高断熱の家に比べると知名度もないので、ここで説明した事もすんなりとは理解し難いと思います。 そこで、今建築中のWB工法の家を見学してみてはいかがでしょうか?完成してからでは見れない、構造部、WB工法部材の取付箇所等ご自分の目で確認出来ます。

また、今回のWB工法は長期優良住宅認定ZEHも取得しております。空気環境+耐震等級3+ZEHの省エネ性も合わせて体感してみてはいかがでしょうか?

見学ご希望の方はメールフォームにてご連絡下さい。